2026 優秀賞|大﨑商店 太鼓皮職人・膠職人 大﨑 哲生

賞 優秀賞/Excellent Award
受賞者 大﨑商店 太鼓皮職人・膠職人 大﨑 哲生(おおさき てつお)
プロデュース部門/和文化振興の企画・支援・プロデュース活動、他 大﨑膠(おおさきにかわ)

作品情報

大﨑膠(おおさきにかわ)

サイズ… W10-15 D1-3 H150-200(mm)
素材… 牛、鹿、馬皮から抽出したたんぱく質
技法… 川漬けによる脱毛 薬品を使わない古典的膠製作

兵庫県姫路市・高木では延喜式に記載された革づくりが千年前から行われていました。
化学薬品を使わない歴史を持つ姫路の皮革の中でも、生皮(キガワ)製作に特化した太鼓、小鼓、その皮を煮て作る古典膠製造は、地球を害することなく自然の力を使った循環型の取り組みです。また、姫路の古い皮づくりの技が伝統文化の新しい支えになり、日本画の新しい表現の取り組みや文化財の修復に使用されること、更に西洋のバイオリンやピアノ、ギターなどの修復、製作などに世界で使用される可能性を秘めた製造を目指します。

GP6優秀賞

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審査委員の講評

大倉源次郎(能楽小鼓方大倉流十六世宗家)

膠の使用範囲は多く日本画、木工、楽器、建築、漆器革製品など、日本の伝統文化の世界では必要不可欠なツナギ材として重要な位置を占めています。
特に姫路市川の恵まれた自然環境の中で製造される大崎膠は、毛抜きを市川の水の力のみで行ったことで余分な油分が抜けて皮本来の純度の高い膠が生まれているのだと感じます。
伝統文化を支える世界の縁の下の更に下の礎の仕事。
この礎を絶えず磨き続けることが如何に大切で尊い仕事かを作品を手にした時に強く感じました。
主役を引き立たせる素材は膠の他にも沢山在ると思いますが、その一つ一つにもっと光を当て、國の文化を支える最重要職種として奨励する制度、一心不乱に良いものを安心して精進し、作り続けられる社会が令和の時代に出来ないのだろうか?
今回の膠を手にした時に先ずはそれを強く感じさせてくださいました。
それほどに美しく妖しい凄さだったのです。
伝統文化に携わる者の役目は先人から頂いたもの、盗ませて頂いたものを独り〆するのでは無く、これからは次世代へ公開継承しなくてはならないと考えています。
是非、この品質を次の世代に変わらずに繋げることに皮と革のプロとして益々のご精進をお願いします。

プロフィール

大﨑商店 太鼓皮職人・膠職人 大﨑 哲生(おおさき てつお)

GP6優秀賞

◆受賞コメント
大災害の被災者になるということは残酷な体験ではある。
だが、その後起きた数々の出来事は、その悲惨を埋め尽くして 逆に大げさではなく人類の未来に希望を与えるものだった。
「輪島塗の技術を未来へと繋ぎたい」そのひと言で瞬時に全国から多大なる支援と寄付が集まった。
そのすべては、人の心のあたたかさ誠実さから自ずと発したものだ。
人間ってすばらしい。
そしてこの活動をどこかで見てくださって顕彰してくださる方々もおられる。
さらなる勇気をいただくとともに心底ありがたい思う。

◆受賞者ホームページ
HP:https://www.osakishoten.jp/
Instagram:https://www.facebook.com/share/1JfFSBsruG/?mibextid=wwXIfr