賞 | 優秀賞/ Excellent Award |
受賞者 | 有限会社綵巧 室門耕一郎 |
受賞作品 | 京くみひも 三軸組織 【孔雀皇貴】 |
作品情報
京くみひも 三軸組織 【孔雀皇貴】
奈良東大寺の正倉院に残される日本最古の帯「組み帯」を、現代のきものに締める八寸名古屋帯の寸法で再現するために考案された「大型環状織機」直径約5m高さ約5mにも及ぶ円形の組み台で、世界で有限会社綵巧が保有する2台しか残っていない貴重な織機である。
この織機によるオンリーワンの技術により正倉院に残る組み帯の中でも最高の格式を持つ「唐組平緒」を現代風に復元された帯地となった。
今回出品の帯地は、これまで生地全体で同じ組み目でしか表現できず色目のグラデーションのみでしか表現できなかったものから、生地の中に異なる組み方を取り入れる技術を考案し、より変化のある生地を組上げることが出来た。
この帯地の最大の特徴は、両サイド部分と中心部分を別々に織って縫い合わせるのではなく、同時に一枚の列として組上げられている為、シワになりにくく緩みにくいという帯地として最適な特徴を持っている。
プロフィール
有限会社綵巧 室門耕一郎
2005年伝統産業奨励賞受賞。
2013年、独自で保有する“大型環状織機”で製織される「三軸組織」を商標登録する。
2019年には、第一回京都インターナショナルギフトショーに出展するなど活動の幅を広め、2020年「知恵の経営実践モデル企業」として京都府HPにて掲載。
経済産業大臣指定伝統的工芸品 西陣織製織部門伝統工芸士の認定をうけている。
http://nishijinori-saiko.jp/
◆各受賞者へのインタビュー記事はこちらから
https://byemotion.jp/collections/f00005