ご挨拶
副代表理事 重松理
第2回日本和文化グランプリの受賞作品作家が決定いたしました。
引き続くコロナ禍、又、年初からの大変な国際情勢の中、今回も多くの興味ある作品の応募がありました。
この応募作品の中から、今回も厳正かつ慎重に8名の審査員が審査し、第2回目のグランプリ、準グランプリ、優秀賞が選出されました。
今回も本グランプリに関わりました関係者の皆様には深く御礼申し上げます。
第3回日本和文化グランプリの応募がまもなく始まります。
大変に目まぐるしく変化する世界、日本にとっても、非常に重要なこの時期にも、社会における文化の必要性が一層増して必要になってくると理解しています。
引き続き第3回も、日本の高い技術、美意識、精神性が溢れる多くの作品を心より期待しています。
関係者の皆様には、引き続きこの活動にご支援賜りますよう、お願い申し上げます。
副代表理事 吉田 誠男
我が国の経済は長いデフレ状態が続き、他の先進国に比べGDPもそして国民の収入も思うようには伸びてはいません。
私たちも長い閉塞感にすっかりと慣れてしまい、このままでは少子化と相俟って日本はゆっくりと衰退して行く、そのような現状にも見えます。過去日本の経済を牽引してきた自動車、電子機器、造船などの工業も他国との競争に苛まれ、お家芸と思われたデジタル技術も他国に先行を許しています。
しかし我が国には他国には決して真似できない特異な伝統文化が息づいています。
江戸時代市井から生まれた浮世絵は西欧の美術に大きな影響を与え、明治の開国後には古来よりあった漆芸、陶芸は我が国の輸出に大きく貢献しました。最近亡くなられた森英恵さんは、わずか数坪のアトリエから日本の伝統を加味した様々なデザインを織り込んだ作品を次々に発表し、やがて欧米に大きな影響を与えた世界的なデザイナ-になりました。
私たちの日本和文化プロジェクトの目的はもう一度日本の伝統・工芸に目を向け、我が国の新時代を拓く世界的なアーティストを創出させようとするものです。
是非私たちの目的にご理解を頂き、様々なご協力を頂けるよう、お願い申し上げます。