賞 | 優秀賞/Excellent Award |
受賞者 | 平山日用品店 平山和彦・真喜子 |
受賞作品 | patol stool SEIZA |
作品情報
「patol stool SEIZA 」は折りたたみ式の正座補助椅子である。使用時は1辺約150mmの立方体サイズで、体の向きに対し45度回した状態で使用すると、お尻と足が収まり良く座ることができる。使用時の正座の姿勢に違和感がなく、正面から見た場合、補助椅子を使用していることに気がつかない方もいるだろう。折りたたみ時は、厚みが約42mmまで小さくなり、重さはわずか280gと軽量である。座板と脚の計5つのパーツを、古来より屏風等に使われてきた「紐蝶番」を用いて繋ぎ合わせており、直感的な操作感の2ステップで組み立て、折りたたみが可能である。 お尻が当たる座面には触感の優しい針葉樹の国産桧、脚部には強度を保つために広葉樹の国産タモを使用。仕上げにはガラス塗料を用いており、木質を強化し、撥水性、耐久性、防汚性を高めつつ、木の風合いを活かし美しく保つ。無垢材の質感と無駄のないデザインは、まるで古くから和の様式で用いられてきたかのような凛とした佇まいを有し、お茶席や慶弔事等のハレの場でも違和感を感じさせない椅子になったと感じている。
また、パタパタと折りたたむ所作、「たたむ・ しまう」という行為、文化はとても日本的で、この「patol stool SEIZA 」は、「たたむ文化」を具現化した椅子とも言えるだろう。
この椅子を使うことにより、正座を理由に和の席を避けることなく、「和文化」を身近に感じるきっかけになれば嬉しく思う。
プロフィール
平山日用品店 平山和彦・真喜子
製作担当の和彦と企画・デザイン担当の真喜子によって、オリジナル家具ブランド「平山日用品店」を運営。
家具は毎日使う日用品だからこそ、一生かけてより美しく、
より愛着の持てるものに成長しなければならないという考えの元、
経年変化が楽しめる無垢の木と、「機能から生まれる形」を大切にしたデザイン、
伝統と最新の技術を用いた丁寧な製作によって、永く愛される家具を作り続けている。
2018 第58回日本クラフト展-クラフトNEXT- 奨励賞
2020 第4回Woodyコンテスト木製家具部門 最優秀賞
2021 国際家具デザインコンペティション旭川2021 特別賞
2021 第7回ウッドデザイン賞2021 奨励賞
2021 第5回Woodyコンテスト木製家具部門 入賞
製作担当の和彦と企画・デザイン担当の真喜子によって、オリジナル家具ブランド「平山日用品店」を運営。
家具は毎日使う日用品だからこそ、一生かけてより美しく、
より愛着の持てるものに成長しなければならないという考えの元、
経年変化が楽しめる無垢の木と、「機能から生まれる形」を大切にしたデザイン、
伝統と最新の技術を用いた丁寧な製作によって、永く愛される家具を作り続けている。
入選・受賞
2008 第6回 暮らしの中の木の椅子展こどもの椅子 部門賞2018 第58回日本クラフト展-クラフトNEXT- 奨励賞
2020 第4回Woodyコンテスト木製家具部門 最優秀賞
2021 国際家具デザインコンペティション旭川2021 特別賞
2021 第7回ウッドデザイン賞2021 奨励賞
2021 第5回Woodyコンテスト木製家具部門 入賞
受賞者ホームページ : https://hirayama-ten.com/