
※今回の応募作品内容に鑑み、応募概要にて示した各賞点数と実際の受賞点数には差がございます。
【プロデュース部門/和文化振興の企画・支援・プロデュース活動】 小さな木地屋さん再生プロジェクト/能登地震・被災からの「工藝的復興」活動
【受賞者】 赤木明登・株式会社 ミナモト建築工房・弥田俊男・木下洋介
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【工芸・美術部門/漆】 宇宙の境 Ⅰ
【受賞者】 金沢美術工芸大学 劉幸運
【プロデュース部門/和文化振興の企画・支援・プロデュース活動】 和楽器の未来創造プロジェクト
【受賞者】 和の響き(富樫祐輔・染野晴美・多田豊一郎・江口哲平) 京都女子大学 前﨑信也研究室(前﨑信也・佐々木壬る・渋谷知瑚・倉本英里奈・利田美音)
【ライフスタイル部門/日常生活に日本の伝統技術や文化を巧みに取り入れた作品】 未来を照らし続ける芯切り不要な和蝋燭「灯」
【受賞者】 兵庫県立宝塚北高等学校 グローバルサイエンス科 3年 小田直弥・奥野泰生・佐藤友哉・太田凌輔
【衣部門/染織】 SUZUSHI
【受賞者】 MIKA YAJIMA ATELIER 染色造形作家 矢島路絵
【空間部門/インテリア】 Hibiki
【受賞者】 炭化彫刻家 ヒョーゴコーイチ
【空間部門/建築】 鶴反飲水図
【受賞者】 畳職人 ケンジ
【工芸・美術部門/その他分野の作品・またはそれらの組み合わせで制作された作品】 SORI
【受賞者】 株式会社 ユーバイエヌアーキテクツ 建築家 占部将吾+西島要+佐藤元樹/有限会社 ひわだや 桧皮葺師 佐々木真
【工芸・美術部門/金工】 南鐐 點線面 湯沸
【受賞者】 株式会社 竹影堂 金工作家 錺職人 竹影堂 榮眞
【工芸・美術部門/七宝】 帯に咲く、一幅の絵 ─ 日本画と七宝の帯留
【受賞者】 田村七宝工芸5代目 七宝作家 田村有希・雲母描画堂 日本画家 友田恵梨子
【工芸・美術部門/漆】 乾漆蒔絵螺鈿水指「あまやどり」
【受賞者】 東京藝術大学 美術学部 工芸科 漆芸専攻 修士2年 白石真子
【工芸・美術部門/硝子】時の帳、Veil of Time
【受賞者】 ガラス作家 晶阿弥博子
【工芸・美術部門/陶磁】 積奏彩幾何文鉢
【受賞者】 陶芸家 渡辺国夫
【工芸・美術部門/木工】 黒漆枝脚丸テーブル
【受賞者】 工芸家具作家 古谷禎朗
【工芸・美術部門/和紙】 和菓子の木型から生まれた和紙アート
【受賞者】 株式会社 清華堂 4代目 岡本諭志
【工芸・美術部門/インテリア】 Hibiki
【受賞者】 炭化彫刻家 ヒョーゴコーイチ
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【衣部門/染織】 陰翳
【受賞者】 株式会社 秦流舎 代表取締役 野中順子
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【工芸・美術部門/木工】 RAYS PLATE 藍漆(Ai-Urushi)
【受賞者】 有限会社 森工芸 ツキ板貼り職人 森寛之
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【工芸・美術部門/七宝】 桜清流紋
【受賞者】 安藤七宝店
【衣部門/染織】 《竹取》2024
【受賞者】 染織家 金井英恵
【工芸・美術部門/その他分野の作品・またはそれらの組み合わせで制作された作品】 能管 龍笛
【受賞者】 笛工房 和康 笛師 田中康友
【工芸・美術部門/木工】 小鼓筒 「連鼓」(れんつづみ)
【受賞者】 木工・漆作家 西端良雄 (協力)銀座一穂堂
【工芸・美術部門/陶磁】 起源
【受賞者】 陶芸家 齋藤まゆ
【工芸・美術部門/竹・籐・藤】 網代編ブリーフケース(3wayタイプ)
【受賞者】 竹工房 喜節 竹工芸職人 細川秀章
【工芸・美術部門/硝子】「硝子香瓶 —記憶の容れ物ー」
【受賞者】 ガラス工芸作家 吉井こころ
【プロデュース部門/和文化振興の企画・支援・プロデュース活動】 漆文化を未来につなぐ為の小規模植栽活動
【受賞者】 まぐたっち 木製品作家 原田陽輔
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【学生:工芸・美術部門/陶磁】 新緑
【受賞者】 佐賀県立有田工業高等学校 セラミック科3年 小林知史
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【学生:工芸・美術部門/漆】 乾漆螺鈿蒔絵箱「ウメバチソウ」
【受賞者】 広島市立大学 芸術学研究科 博士一年 漆作家 余丹璐
【学生:工芸・美術部門/金工】 ぐるめ小物入 「Hamburger」
【受賞者】 東京藝術大学大学院 工芸科 彫金研究室 修士2年 金工作家 藤本春華
【入選者】
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5年目を迎えた今回、一次選考の写真と書類審査を理事と一部の審査員で担当した。昨年より飛躍的に応募者が増えて、送られてきた資料は膨大であり、皆が集まっての審査会と、時間をかけて慎重に実施をした。新たな部門の創設、部門別に賞を設けるなどが出品してくださる方に届いたとしたら、嬉しい限りである。一次審査は文書の内容と写真が全てであり、コンセプトは和文化をどのように捉えているかを伺えて興味深いことである。
一次審査通過の作品が多く、本審査は昨年とは会場を変えて行い、多くの力作と出会うこととなった。各部門力作が揃い、審査員は会場の中で、作品が訴えてくる力に圧倒されることとなった。実作を見て、コンセプトを読み返しながら何度も投票を繰り返していく。ここまではお互いに話をしない中で進行し、その評点をもとに受賞作品を絞っていくこととなった。ここからは審査員が、なぜ良いのかについて発言し、再度の投票を繰り返し、今回の受賞作が決定をした。
これこそ和文化の真髄、本質であるというものがストレートに見つけられないのは、人々の営み、価値観が変わり、文化そのものが毎年変質していく中で、個人の創造行為も大きく変わっていくからである。
確かな技術を身につけ、その中に自己の新たな技法を加えて、個性あふれる作品が語る日本の未来はとてつもなく明るいと感じたことは誇らしいことである。